脇汗を止めるための主な手術方法3種類まとめ

手術の風景

 

脇汗の多汗症で、内科的治療の成果が芳しくないケースでは、手術によって脇汗を止めてしまう方法が取られます。

 

では、脇汗を止めるための手術としては、どのような方法があるのでしょうか。

 

脇汗を止めるための手術の方法をまとめてみました。

 

【朗報】しっかりと脇汗を抑えるための3つの方法

 

脇汗の手術は3種類

多汗症の手術には3種類あります。

 

脇の下を切開して汗腺を除去する剪除法、脇の下に器具を入れて汗腺を吸い取ってしまう吸引法、脇の下に刃を入れて汗腺などを削り取る皮下組織削除法です。

 

多汗症の手術といえば、真っ先に思いつきそうなのが汗の分泌を促進する交感神経の働きを止めてしまう交感神経ブロックですが、脇汗についてはこの方法が取られることはほとんどありません。

 

理由は2つで、ひとつは脇汗を出さないようにするためにブロックすべき交感神経節が多く、手術によるリスクが手のひらや足の裏の多汗症に比べて大きいことです。

 

2つめはそうしたリスクの割に効果が高いとはいえず、代償性発汗などの副作用のリスクもあるためです。

 

実際、医療機関でも脇汗については交感神経ブロック手術を行わないことを明記しているところもあります。

 

では、この3種類の手術の方法について、簡単に説明していきましょう。

 

剪除法

まず、剪除法ですが、脇の下を3〜4センチ切開し、内部組織を露出させます。

 

その上で、汗腺をひとつずつ目視で除去していくというものです。ワキガの手術と大きく変わるところはありませんが、違うのはワキガの場合は汗腺のうちアポクリン腺を除去していくのに対し、脇汗防止の場合はエクリン腺を除去していくことです。

 

剪除法のメリットは、目視で汗腺を除去していくため、医療機関による技量差が出にくいことです。

 

また、多汗症などの場合は健康保険が適用になることもあり、その場合は医療費が抑えられるということです。

 

デメリットは脇の下を切開するため、手術後にどうしても傷跡が残ってしまうことです。

 

女性の場合、これを気にして手術に踏み切れないケースもあるようです。

 

また、手術の手法上どうしてもダウンタイムが生じてしまい、脇を固定することで不便が生じる可能性があるのもデメリットといっていいでしょう。

 

付け加えると、脇汗対策の剪除法は、ワキガ対策ほどには効果が大きくないとされています。

 

これはアポクリン腺が皮膚の深部にあるため除去しやすいのに対し、エクリン腺は浅い部分にあるため除去が難しいこということが理由です。

 

吸引法

吸引法は脇の下に1センチほどの穴を開け、そこから専用の器具を入れて汗腺をはじめとする中の組織を吸引していくというものです。

 

単に組織を吸引するものと、組織を焼いてから吸引するものの2種類があり、後者の方が効果的だとされています。

 

メリットは、手術による傷が小さいため、術後の傷跡が目立たないということです。

 

また、剪除法や後述する皮下組織削除法と比較してもダウンタイムが少なく、体への負担が小さいこともメリットといっていいでしょう。

 

デメリットは目視下で行う手術ではないため、完全には汗腺を除去しきれないということです。

 

実際、吸引法はワキガの手術に使われることもありますが、効果は剪除法に劣るとされています。

 

このため、周術が必要な多汗症のうち、比較的症状が軽いものに対してこの術式が取られることが多いようです。

 

目視下で行わない手術であるため、剪除法に比べて医療機関の技量差が出てしまいやすく、医療機関の選定に気を配らなければならないのもデメリットです。

 

また、健康保険が適用されないため、医療費が高くなってしまうのもデメリットに入れていいでしょう。

 

皮下組織削除法

イナバ式は比較的新しい治療法で、医学博士の稲葉益巳氏によって開発されました。

 

上側にローラー、下側に刃のついた専用の器具を使用します。

 

方法としては、脇の下を1センチほど切開したうえで下側の刃を挿入し、上側のローラーで皮膚を押さえながら下側の刃で皮下組織を削りとっていくというものです。

 

医師の技量にもよりますが、皮膚のかなり浅いところまで組織を削り取ることが可能ですので、エクリン腺の除去が必要な多汗症治療への効果は大きいとされています。

 

デメリットとしては、最新の治療法であるために吸引法以上に医療機関による技量差が出てしまいやすいということです。

 

未熟な医療機関による施術では十分な効果が発揮できなかったり、逆に削りすぎて皮膚に穴が開いてしまったりすることもあるとしています。

 

また、1回の施術で削り取れる範囲は限られているため、複数回の手術を行う必要があるのもデメリットです。

 

傷そのものは小さくても、複数の箇所についてしまうからです。

 

また、ダウンタイムについても入院が必要になる場合があるなど、剪除法と比較しても大きくなるものデメリットといっていいでしょう。

 

健康保険については、症状によっては適用対象になることもあり、その場合は医療費が抑えられます。

 

ただ、剪除法と比較すると適用になる可能性は低いようです。

 

まとめ

いかがでしたか?

 

脇汗対策として行われる手術は、以上の通りです。

 

手術を行う場合、医療機関による技量差が出やすいタイプのものがあります。

 

このため、コストだけでなく技量を見極めてから医療機関を決めるのがいいのではないでしょうか。

 

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